2012 社団法人 秩父青年会議所 | 顧問・JCI副会頭の部屋

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世界組織としての青年会議所( JCI )

今泉 学之
2012年 社団法人 秩父青年会議所 顧問
2012年 JCI 副会頭

JCIとは?

JCI(Junior chamber international)は現在世界約120カ国が加盟し、18歳から40歳(日本JCでは20歳から40歳)までの約17万人の会員を有する世界最大の青年経済人の団体です。本部はセントルイス、2004年にそれまでの本部所在地であったマイアミからセントルイスに移されました。_001.JPG
これは、セントルイスが1915年10月13日、ヘンリー・ギッセンバイヤーを中心にJunior chamberの設立された地であり、ヘンリー・ギッセンバイヤーの墓碑も現存しているとの理由からと伺っております。(JCIはメキシコ・メキシコシティにおいて1944年12月11日、アメリカ、コスタリカ、エルサルバドル、グァテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマの8カ国によって設立いたしました。)
JCIは世界加盟NOM共通のJCIクリード、ミッション、ビジョンを持ち、地域の未来を明るく照らすため、社会開発の機会(まちづくり)や個人能力の開発機会、ビジネスの開発機会、国際交流の開発機会(民間外交)といった発展的機会をメンバーに提供することにより、より良い(Be Better)社会を目指し、その行く先には恒久的世界平和の実現を目指しております。

日本やちちぶ地域の組織はどうなっているの?

各国の組織をNOM(National Organization Member)と称し、日本は現在約4万名のメンバーを有しJCIにおいて最大のNOMです。_002.JPG全国のほぼ行政区ごとに会議所が設立されており、LOM(Local Organization Member)と称していますが、NOM組織の構成メンバーもまたLOMのメンバーであり、全国のLOMから出向しているメンバーがNOMである公益社団法人日本青年会議所のメンバーを構成しております。
秩父地域では1市4町の活動エリアでLOMを構成し、名称を社団法人秩父青年会議所(秩父JC又はJCI Chichibu)としています。全国で238番目に認証されたLOMで現在会員数は68名(H23年12月現在)です。

世界会議とは?

年次の大きな会議としてJCI世界会議そして各エリア(世界をアフリカ・中東地域、アメリカ地域、アジア・太平洋地域、ヨーロッパ地域)ごとにエリア会議を開催しております。各会議はそれぞれの会議において、各地の立候補により選挙によって2年後の開催地が決定されます。私たちの所属するアジア・太平洋地域(通称アスパック・ASPAC)の今年度エリア会議開催地は中国・香港、世界会議開催地は台湾・台北とJCIにおいてもまさに本年はアジアイヤーとなります。

日本人も活躍してます!

また、昨年は日本から16年ぶりにJCI世界会頭として広島・福山JCより原田憲太郎君が輩出され、加えてJCI副会頭として茨城・ひたちなかJCより清水利春君が輩出されました。
原田会頭はOMOIYARI運動の推進、国連ミレニアム開発目標(UNMDG’s)との協働事業であるナッシング・バット・ネッツ(Nothing But Nets:募金によって得た資金から蚊帳をアフリカの家庭へ提供することによるマラリア撲滅運動)キャンペーンの推進、グローバル・コンパクト(世界における企業ガバナンスの確立運動)を推進され、大きな功績を残されました。

2011 JCI世界会議ブリュッセル大会

そして、昨年ベルギー、ブリュッセルにて行われたJCI役員選挙において私が2012年度JCI副会頭(世界で17名)に選出されました。_003.JPG副会頭は平均5カ国の担当国を持つことになるのですが、私の担当国はインド・ネパール・バングラディシュ・パキスタン・モルディブ、スリランカ、カンボジアの7カ国となりました。
また、清水副会頭が法制顧問に選出されました。
よって本年は原田直前会頭、清水法制顧問、私とJCIの歴史の中でも理事会構成メンバーとして久々の日本人3名体制となります。日本JCのJCIに於ける存在はメンバー数からしても最も大きく、それだけに今後の運動展開においてたいへん大きな責任を担っています。

ちちぶ地域の皆さまへ

世界は益々混迷を深めているように思われますが、なぜ国際交流の機会を設ける必要があるのか?との問いにJCIの可能性を見出すことができます。私たちの推進する民間外交は一見頼りない細い糸のように思われますが、ヒューマンセキュリティーという概念にもあるように、地道な民間外交の積み重ねが実は地域紛争や戦争を未然に防ぐ最も確かな方法であると考えております。“Think Globally Act Locally”という言葉があります。「グローバルな視点を持ち、地域で活動する」という意味ですが、私は国際的経験や人的交流が自分の住む地域の将来において必ず役立つと考えております。なぜなら、移動手段、輸送手段の発達により世界は益々狭くなり、事実上の境界線がなくなりつつある中で各国間の経済的な連携や協力、互いの文化を認め合う必要性が尚一層大きくなってきており、そういった必要性を認識し地域においてその人的ネットワークを活かす人材が求められていると思うからです。そして、先述した4つの機会を通じて自分を磨き、地域に貢献し、かけがえのない仲間を国内はもとより世界各国につくることができる。こんな素晴らしい機会を与えてくれる団体で活動できることに私は誇りを持ち続けたいと思っています。
是非とも地域の皆さまにも世界に繋がっているJCIの素晴らしさをご理解いただき、私たち(社)秩父青年会議所も一緒になって自分たちの住む地域を尚一層より良い地域に変えていくことができれば幸甚です。
これからも(社)秩父青年会議所に対するご理解とご協力を切にお願い申し上げます。


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