理事長挨拶

社団法人秩父青年会議所
次世代人材育成委員会

_gentenkaiki.png

_harashima.jpg  社団法人 秩父青年会議所 第50代 理事長 原島孝幸


 2012年度 社団法人秩父青年会議所は、創立50周年記念事業として「第10回少年少女国際使節団・海外ミッション」を「自然との共存」をテーマに自然環境保護先進国である「カナダ」を渡航先として開催させていただきます。私達、秩父青年会議所は、これまで第1回ユースアジアミッション(インドネシア共和国)から第9回少年少女国際使節団アメリカ・ロサンゼルスミッションまで、沢山の子ども達と共に様々な国を訪問して参りました。
 海外ミッションは、単なる観光旅行ではなく、外国でのホームステイを中心とした異文化交流という手法を用いて、「自立心の向上」「客観性や協調性の確立」「他者への感謝と配慮」「価値の相対性の発見」「自主性と積極性の醸成」「自信の確立」など、子ども達の心の成長を促すことを目的としています。これらの成果は直ちに現れるものではありませんが、過去数十年にわたる多くの参加者や保護者の皆様の声から、その意義を実感して参りました。
 子ども達が異国の生活体験の中で、見るもの、聞くこと、肌で感ずるものは、想像以上の驚きと感動を与えてくれるでしょう。一方、異なる言語や習慣に不自由さや戸惑いを感じたり、日本の家族や友人に会えないために孤独感を抱くなど、楽しいことばかりではないはずです。しかし、そうした異なる環境のなかに勇気をもって飛び込んでこそ得られるものがあるのです。知識でしかなかった外国の存在を体験的に理解し、ホストファミリーという新たな家族と有意義な時間を過ごして帰国した参加者の心には、カナダという国への親近感や、もう一つの家族の住む「第二の故郷」の存在、そして国や人種の違いを越えた「共存共生」の重要性がしっかり刻み込まれているに違いありません。その「気づき」や「想い」が、コミュニケーションの手段である語学や、歴史・文化に対する関心、自然環境の問題など、多岐にわたる更なる向上心に繋がるのではないかと思います。
 カナダは雄大な自然と洗練された都市が融合する国です。毎年多くの移民を世界中から受け入れるこの国では、様々なバックグラウンド、価値観を持つ人たちがお互いの違いを尊重し合いながら平和に共存していると言われております。様々な人種や文化がそのままバランス良く共存しているカナダにおいて、より一層フレッシュな異文化コミュニケーションが期待できるはずです。
 第10回少年少女国際使節団・海外ミッションの趣旨をご理解いただき、皆様の暖かいご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。