第10回少年少女国際使節団 海外ミッション 趣意書
2012年度 社団法人 秩父青年会議所 理事長 原島 孝幸
第10回少年少女国際使節団 団 長 山根 隆義
次世代人材育成委員会 委員長 土屋賢次郎
「 Live in harmony with nature ! 」 ~自然との共存~
「4月22日」は地球の日(earth day)です。この日は世界中で、自然環境の抱える問題に対して人々に関心を持ってもらおうと、さまざまなイベントが行われ、「母なる地球」に感謝し、「美しい母なる地球」を守る意識を共有する日と定められています。近年、このように人々の自然環境保護に対する意識が向上してまいりました。今後、より一層そのような意識の共有が求められる時代になっていくと考えます。そこで、第10回少年少女国際使節団では、「自然環境保護先進国」であるカナダに渡り、広大な自然の中でのさまざまな活動を通じて、自然環境保護に対する興味や問題意識を高め、また「木材活用先進国」であるカナダにおいて、さまざまな木材活用を目の当たりにすることにより木材活用の有用性と必要性を認識し、子ども達が将来に向けて「自然との共存」を深く考える契機になることを目的とします。
今回の少年少女国際使節団では、日本では決して体験できないアメリカとカナダの国境を陸路にて縦断する体験を計画しております。国境というものは、そもそも人間がつくったものであり、本来地球は一つであるというボーダレスな感覚を体で感じて欲しいと考えます。そこから一国の環境破壊や環境汚染は自国だけでなく周辺地域に広く影響を与えてしまうこと、つまり自然環境保護というものは決して一国だけの問題ではなく、地球規模の問題であるという認識を子ども達の心に芽生えさせ、グローバルな視点を持って、子ども達が「自然と人間が共存していくことの大切さ」を理解できる人間に育って欲しいと願います。
環境問題の深刻さが指摘される現在、「自然との共存」はもはや避けることのできない課題として急務にとりくまなくてはならないことであり、次世代を担う子ども達にとっても大きな影響を与えることは間違いありません。だからこそ、感受性が鋭く、物事を見る目が澄んでいて純粋である少年期を生きる子ども達に、今の時期からこれらの問題に対する興味を抱くことや、意識を育てていくことが必要であると考えます。
少年少女国際使節団における異国での滞在生活は、子ども達にとって大きなアドベンチャーであると言えます。日本とは違う言語・文化・生活スタイルを体験し戸惑いもあるでしょう。日本では簡単に出来ることが異国ではそうでない場合が多々あると思います。自分の言いたい事が伝えられなかったり、人が言っている事を理解できなかったり、戸惑いや孤独感、時には焦燥感を感じる機会があるでしょう。しかし、それらを克服した後の達成感が必ず子ども達の大きな成長につながると信じております。
第10回少年少女国際使節団・海外ミッションの趣旨をご理解頂き、皆様の暖かいご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。