2011 社団法人 秩父青年会議所 | 秩父青年会議所紹介 | 基本方針

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2011年度 社団法人 秩父青年会議所 基本方針   第49代理事長 齋藤 匤

【基本理念】

自己研鑽と社会貢献による人間力の向上を通じ
明るく豊かなちちぶ地域を創造する


【基本方針】

          • 1、人間力向上塾をはじめとする年間を通じた諸事業による人間力の向上
          • 2、創立50周年に向けた歴史の編纂を軸とした秩父JCアイデンティティーの確立
          • 3、秩父舞祭りC-DANCE!第10回記念大会の開催と新ビジョンの策定
          • 4、環境に配慮した体験型事業の開催による地域を担う次世代の人材育成
          • 5、JC講演会の開催などを活用したより多くの方への魅力溢れる情報の発信
          • 6、公益社団法人格取得への取り組みと会員間の連携促進による組織力の強化


【はじめに ~心が変われば人生が変わる~】

 今日、我々を取り巻く環境を考えると、政治経済、社会環境、そして人間の心の中にさえ、混乱の影が忍び寄る、激動の時代の中に生きていることを実感します。心の片隅に、絶えず不安や恐れ、苛立ちを抱え続け、まるで何かに耐えるように、黙々と人生を送らなければならない時代が、到来してしまったのでしょうか。
 戦後の荒廃の中、復興への使命と情熱により生まれた、日本の青年会議所運動は、時代の変遷の中、数々の困難に立ち向かいながらも、それを克服してきました。また、(社)秩父青年会議所においても、1963年の創立以来その趣意書の通り、ちちぶ地域の発展に寄与し貢献をして参りました。我々の先人達が歩んできた歴史の中には、数々の偉業とともに確固たる信念と情熱が脈々と受継がれています。
 今こそ、我々が掲げる青年会議所運動の理念と目的に立ち返り、再確認をする機会ではないでしょうか。自らの研鑽と社会貢献を通じ、この厳しい時代を乗り越え、明るく豊かな社会を実現し後世へと継承する。まさしく、我々一人ひとりの真価が問われる時がやってきました。
 私たちは今、この時代に生きています。どんな環境、どんな時代であろうと、負けない強い心を作り、自らの人生と次世代のちちぶ地域を、明るく豊かな、より良いものとするための努力をして行きましょう。この時代を生き抜く底力を鍛え、向上させて行く事こそ、明るい豊かな社会を築き上げる礎だと信じて。

心が変われば態度が変わる。
態度が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。

(野村克也著 野村ノート 小学館)


【人間力を鍛える】

 人間力とは、この時代を生き抜く底力だと考えます。読み書き算盤の技術だけではない、自らの心の力と定義したいと思います。
江戸時代や幕末の歴史を振り返ると、自らの信念や思想、価値観を学習する私塾が多く存在していました。特に、幕末を駆け抜けた多くの先人達は進んで勉学に励みました。多くの仲間たちと切磋琢磨し、たくさんの書物や偉業に触れ多くの気付きを得て、更なる成長を遂げていった様は、数々の歴史が証明しています。
 我々も先人にならい、自らの人生論、価値観、信念を見つめ直し大いなる志を習得するべく、学びの機会を積極的に創造します。そして、(社)秩父青年会議所が地域を代表する自己研鑽の団体となるべく真摯に取り組みます。


【まちづくりは人づくり】

 ひと言に「まちづくり」と言っても、その定義や概念は大変難しいものですが、本年はその概念を「まちづくりは人づくり」として捉え、2つの取り組みを行います。
 1つは、次世代の人材を育てる事です。まちづくりは長期ビジョン立案の下、継続的な活動を根気良く続けることが必要だと考えます。多くの地域の方々と協働することはもちろんですが、継続を支える人材の育成も視野に入れ、活動しなければなりません。子ども達が、将来進んで楽しみながら、自ら主体的に参加、継続していただける姿を理想とします。
 2つ目は、自らの研鑽の場としての活動です。会員の賛同と協力を得る事はもちろん、多くの関係団体の皆様と連携して、ひとつの事業を纏め上げることは、大変貴重な経験となります。目的やその実現方法の検討をはじめ、参加者の皆様へのホスピタリティーや自己管理など、精神的な部分に至るまで、各自の修練の場として捉えます。
 本年、秩父舞祭りC-DANCE!は創設以来10回目の開催を迎えます。10周年の記念として盛大に開催し、青少年育成と中心市街地活性化を図ることはもちろん、10年を大切なひと区切りと考え、開催目的や主旨をはじめ、理想とする将来像など、秩父舞祭りC-DANCE!新ビジョンについての議論を行い、今後の更なる発展を目指します。また、環境に配慮した子ども体験型事業を開催し、ちちぶ地域の次世代を担う子ども達に、(社)秩父青年会議所らしさ溢れる、創造性に富んだ事業を提供します。
 地域の活性化への努力はもとより、子ども達の育成、また我々会員一人ひとりの成長を期待し、「まちづくりは人づくり」を実践、充実した社会貢献を行います。


【組織力向上】

 近年、(社)秩父青年会議所は多くの新しいなかまを迎え、60名を超える会員数となりました。会員数の増加に伴い、組織として活発な議論と明確な意思決定ができ、それが素早く浸透する土壌、即ち組織力の向上も急務となりました。
 2009年度、我々は(社)秩父青年会議所公益法人格取得宣言を採択しました。本年度中の公益法人の申請、認定を目指して積極的に行動します。
 公益社団法人格の取得の為の活動を、自らの組織の公益性の再検証と、運営方法を再構築する為の絶好の機会と捉え、事業や予算の計画はもちろん、総会や理事会の運営、資料の配信方法などの検討を行い、効率的な運営方法を模索していきます。また、会員間のコミュニケーションの充実を図り、連携促進による組織力強化を目指します。
 公益法人制度改革は、社団法人格取得以来30年ぶりの大きな改革です。理想とする未来の(社)秩父青年会議所の姿を胸に、使命感と誇りを持ち取り組みます。


【情報戦略の重要性】

 (社)秩父青年会議所が誕生して49年、取り巻く環境の中での一番大きな変化は、情報技術の発達ではないでしょうか。日々進化する情報技術、我々が持つメディアを積極的に活用し、戦略的な情報の伝達に務めます。一方で、会う、話す、聞くなど、人間本来のコミュニケーション手段を忘れてはなりません。特に地域への情報発信においては、温もりのある伝達手段と、効率的な伝達方法の融合を目指し努力します。
 JC講演会の開催、広報誌「れいめい」の発行等を通じ、公益性を意識した魅力溢れる情報発信を行い、多くの方々を巻き込みながら、明るく豊かなちちぶ地域創造へ向けた意識の向上を図ります。
 また、(公社)日本青年会議所主催のセミナーや諸事業へ参加を通じ、そのスケールメリットを生かした、最先端の情報や知識の取得にも務めます。そして、取得した多くの情報を取捨選択し、活用できる見識を高めるよう研鑽に励みます。


【仲間との絆】

 青年会議所の活動で得られる人生の大きな財産の1つが、日々の事業で培った仲間との固い絆だと感じます。苦楽をともにし、お互いを認め合い、信頼し合える同志を得る事は、すぐには難しいことかもしれません。しかし、自ら主体的に真剣に諸活動に取り組むことこそが、信頼できる一生のなかまを見付ける近道となるでしょう。
 本年度は、事業に取り組むときは真剣に取り組み、交流を深めるときは積極的に交流を深めるなど、メリハリを付けた活動の一翼として、活発な会員交流事業を企画します。意外な一面を知ったり、話が弾んだり、年間を通じて会員間のコミュニケーション向上を目指します。
 また、我々の活動の根幹をなす会員の増強はとても重要な課題です。多くの会員の力があってこそ、充実した自己研鑽と社会貢献ができると確信します。青年会議所運動で培った様々な魅力や経験談を存分に伝え、全会員一丸となり主体的に会員の拡大に努めます。


【自らの歴史を知る】

(社)秩父青年会議所は来年度、創立50周年の大きな節目を迎えます。50周年を迎えるにあたり我々は、自らの歴史を編纂し、先輩方が培った様々な歴史や文化を探訪する事により、自らのアイデンティティーを確立しなければなりません。
 事業の成り立ちやノウハウはもちろん、普段、何気なく使っている会議室や、机や椅子にいたるまで、我々が今、活動させていただいている根底には、多くの先輩方のご苦労と情熱があることを忘れてはならないのです。
 そして、同時に(社)秩父青年会議所らしい記念式典、記念事業への検討を始めなければなりません。年間を通じて、(社)秩父青年会議所という組織を見つめ直し、未来へと思いを馳せ、創立50周年を迎えましょう。


【結びに ~心の時代の応援団~】

 今、ちちぶ地域に必要なのは、将来への明るいビジョンと、それに突き進んでいく力強さではないでしょうか。繁栄する経済、子ども達の明るい笑顔、そして充実感溢れる多くの人々。文化と自然に満ちた、ちちぶ地域はその底力を必ずや持っているはずです。
 「今行動せずにいつやるのか」、「私達がやらなくて誰がやるのか」。創立45周年にあたり策定された、秩父JC近未来ビジョンには、愛ある我が街ちちぶの創造にむけた、力強い決意と使命が表されています。この混沌とした時代を、自らを律し、意識を変える絶好の機会と捉え、変革を恐れず、負けない心と揺ぎ無い信念を育み、明るい豊かな社会の実現へと歩んでいきましょう。
 自分自身の心の持ちよう、考え方ひとつで様々な事を変えられる、まさに心の時代の到来です。我々一人ひとりの心が変われば地域をも動かします。自らが先頭に立ち、多くの人々を巻き込みながら、熱くビジョンを語り真摯に行動を起こしましょう。そして、共に歩む地域の皆さんを大声で応援する、心の時代の応援団となりましょう。
 最後になりますが、会員諸兄姉のご理解、ご協力を心よりお願い申し上げ、また、関係諸団体様、会員企業様の発展を御祈念し、(社)秩父青年会議所理事長所信とさせて頂きます。